狭いところへの傾斜型ホルダの適用例

1 狭い場所で作業空間を広くする

本棚の天井突っ張りネジへの適用です。

ネジが棚の最上段の端寄りにあります。天井近くの高い場所ということもあって、やや窮屈な作業となります。ギヤで90度曲げるL字型アダプタを使う手もありますが、ドライバの位置がさらに高くなります。

そこで、狭所・閉所への対応でご紹介しています「ユニバーサルジョイント式傾斜型ホルダ」を介して、ハイスピードドライバでネジを回すことで、広い空間での軽快な作業が可能になります。
ドライバの向きも作業者にとって無理がありません。

以下に動画を示します。スプリングの音などが入っていますがご了承ください。

本締めは、ラチェットドライバ的な反復動作で行っています。早回し用グリップを利用することで、ラチェット機構がなくとも、あたかもラチェットドライバのような締め付け操作が可能になることが、ハイスピードドライバの大きな特長のひとつです。

2 奥行きのない場所への対応

私の別サイトでの花車の製作記事にある画像です。

車輪の内径は40mm程度しかありません。ここに垂直に穿孔する工程があり、一般には、輪にする前に(あるいは一度ばらして)各パーツに穿孔するわけですが、ここでは、輪の仕上がりを重視し、旋盤で輪を真円に仕上げてから、そのまま穿孔する工程を採りました。「閉所用ホルダ」がここで使用可能であると踏んでのことです。

市販のドリルをもとに自作した極短ドリルビットです。

これらを、閉所用傾斜型ホルダに装着して、ハイスピードドライバで回転させ、穿孔していきました。

すでにネジ穴が開いていて、それがガイドとなるネジの着脱に比べ、穿孔作業は精度により高い要求があるように思います。自作のホルダは、精度的にぎりぎりでした。また手持ちおよび目視での穿孔だったので、微妙に垂直からのずれが生じ、中心部との結合において、わずかに修正が必要になりましたが、結論的には、十分実用になったといえると思います。

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